実際に洗ってみた!使い捨てマスクの再利用はOK?洗い方、洗濯方法を紹介!
マスクがない!どこにも売ってない!新型コロナウイルスの影響で品薄(というか無い)状態が続いています。バスや電車で通勤する家族、接客業の友人も手持ちのマスクが尽きつつあり、使ったマスクの再利用を検討しています。知り合いはすでにマスクを洗濯して再利用しているとのこと。我が家でもマスクのストックが少なくなりつつあるので、実際に色々な方法で洗って再利用してみることにしました。今回は、使い捨てマスクの洗い方、洗濯方法などマスクの再利用についてお伝えします。
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コストコのマスクについて
当サイト「コストモ」ではコストコの商品紹介をしているブログです。コストコでは「極上空間」という150枚入りの使い捨てマスクが定番商品として売られているのですが、1月末ごろから新型コロナウイルスの影響で品薄、完売状態が続いています(詳しい商品情報・状況については商品紹介ページに記載)。
トコ子家でもマスクはいまや貴重品。いつ新しいマスクが手に入るか分からないので、使用済み使い捨てマスクを毎日紙袋に入れて保管していました。
今回は、「コストモ」番外編として、使用済みマスクの再利用方法についてお伝えしたいと思います。
マスクの再利用は可能?
そもそも使い捨てマスクを消毒したり洗ったりしてから使う再利用は可能なのか?
という疑問なのですが、
「マスクの本来の機能が損なわれているため、不可(再利用しないほうが良い)」
が答えのようです。使い捨てマスクはウイルスなどの侵入を防ぐために不織布を重ねるようにして作られており、特に中間層にあるフィルターは繊細な作りで洗うとウイルスを阻止する機能が失われる恐れがあるとのこと。
とはいえ、今は新しくマスクを買いたくても在庫が無くて買えない、という状態。「機能面が損なわれているマスクでもしないよりマシ」と泣く泣く、洗って使っているという方もおられます。
経済産業省(3/3)においても「消毒液を付けることでマスクの再利用が可能だと周知する方向で検討している」とのこと。「エタノールなどの消毒液を付ける」という方法でマスクを2、3回程度再利用が可能だと周知する方向で検討しているそうです(しかし医療関係者や感染の疑いがある人は不可)。
使い捨てマスクを再利用することで、本来のマスク機能が損なわれているということを理解した上で、ご覧になっていただければと思います。
マスクの洗い方
使い捨てマスクの洗い方には色々な方法があるようです。
・エタノールなどのアルコール消毒をする
・中性洗剤で手洗いする
・洗濯機(中性洗剤)で洗う
・煮沸(しゃふつ)する
今回は上記の方法をすべて試してみました。
※ただ、ご留意いただきたいのは、以下の方法でマスクを消毒・洗浄することで一度利用した使い捨てマスクに付着したウイルスが死滅するという確証はありません。また、直接口に触れるものなので、洗浄したマスク(消毒・洗浄成分が残っていた場合)の人体への影響についても不明です。さらに、上記でお伝えした通り、使い捨てマスクの再利用は本来の機能が損なわれているという危惧もあります。あくまでも、自己判断・自己責任においてご参考にしていただければと思います。
アルコール消毒をする
■方法
手指用アルコール消毒スプレーをマスクの両面に吹きかけます。
※たっぷり吹きかける、を推奨している専門家の方もいれば、外側だけにスプレーすることをおすすめしている方もいました。また、口に触れるものにアルコール消毒を推奨しないという専門家の意見もありました。
■汚れ落ち
マスク内側に付いた目に見える汚れ(化粧など)はスプレーを吹き付けるだけでは取れません。
■乾燥後のマスク
マスクの表面にスプレーをしただけなので、見た目には繊維の劣化は見受けられませんでした。
中性洗剤で手洗いする
手洗いなどの洗濯をする際は、「中性洗剤」が推奨されています。中性洗剤は、食器洗い洗剤に多いようですが、洗濯洗剤だと「エマール」などオシャレ着洗い洗剤に多いそうです。我が家にあった「エマール」の成分表示にも「中性」と記してありました。
■方法
中性洗剤を水で溶かしてマスクを30分ほどつけおきする。その後、1枚1枚手洗いする。
※どれくらいの洗剤量(濃度)が適当か、または、どれくらいの濃度に何分付けたらウイルスや細菌が死滅するのかなどは不明です。
■汚れ落ち
マスク内側に付いた目に見える汚れ(化粧など)はスッキリと落とすことができました。お湯で洗い流すとさらに汚れが落ちました。
■洗った後(乾燥後)のマスク
繊維にシワや毛羽立ちが見受けられました。ゴムも伸びていると思いました。
私自身、もともと肌が弱めなので、優しく何度も水を替えて洗剤を洗い流しました。それでも、洗剤の香りは残っている状態でした。
洗濯機(中性洗剤)で洗う
こちらも、推奨されている中性洗剤「エマール」で洗うことにしました。
■方法
洗濯機にて洗濯ネットに入れたマスクを中性洗剤で通常洗いをする(脱水は繊維を傷めるので控えめで)。
※どれくらいの洗剤量が適当か、または、洗濯することでウイルスや細菌が死滅するのかなどは不明です。
■汚れ落ち
マスク内側に付いた目に見える汚れ(化粧など)はある程度は落ちたものの、よく見ると化粧(チーク)などは残っていました。
■洗った後(乾燥後)のマスク
繊維にシワや毛羽立ちがあるものの、脱水時間を少な目にしたためなのか、手洗いよりも見た目の劣化はマシでした。
私はマスクをする時はリップなどの口紅を付けないので検証はできませんでしたが、チークやファンデーションの汚れが少し残っているのを見ると、口紅汚れもスッキリは落ちないんだろうな、と思いました。結局、汚れが落ちていないマスクは手洗いをしました。
煮沸(しゃふつ)する
■方法
たっぷりのお湯にマスクを入れて煮沸する。
私は15分ほど煮沸しました。
※どれくらいの時間煮沸すればウイルスが死滅するのかは不明です。
■汚れ落ち
マスク内側に付いた目に見える汚れ(化粧など)はそんなに落ちませんでした。また、煮沸することでマスクの繊維がヨレヨレのふにゃふにゃになって明らかな劣化を感じました。
■洗った後(乾燥後)のマスク
繊維にシワや毛羽立ちがありました。繊維にハリが無くなりました。ワイヤーの曲がりも気になりました。
薄く汚れが残っています。また、繊維が明らかに弱ってしまいました。
一番良い洗い方は?
あくまでも個人的な感想ですが、「中性洗剤で手洗いする」が一番いいな、と思いました。特に目に見える汚れはしっかりと落とすことができるので見た目には清潔に見えます。ただ、どれくらいの濃度の洗剤水でどれくらいつけおきすればウイルスが死滅するのかは不明です。私は30分つけおきをしてから、水とお湯を使って1枚1枚手洗いしました。
外干しor部屋干し
洗った使い捨てマスクはしっかりと乾燥させます。外干しだと太陽の光を浴びて紫外線殺菌もできるので一石二鳥!と思ったのですが、現在は花粉の季節。花粉症の方や予防をしたい方は部屋干しをおすすめします。
外干しをする際は、花粉が多く飛ぶ時間を避けて干すのも手ですね。スギ花粉だと、お昼前後(11時~15時)と日没前後(17時~20時)に飛散量が多いそうです。また、雨の降った翌日の風の強い日も花粉の飛散量が多いとのこと。
太陽の光を浴びせながら外干しをするなら、朝早いうちが良さそうですね。
洗った後(乾燥後)のマスク
乾燥後の使い捨てマスクです。ワイヤーが曲がっていたり、繊維の毛羽立ちも見受けられます。ゴムも新品のものよりは伸びていると思います。
とはいえ、目に見える汚れは落としていたので、パッと見は「汚れたマスクだなぁ」とは思えません。毛羽立ちもパッと見では分からないレベルだと思います。
↑マスクの内側と↓外側の写真です。
実際に付けてみると、新品の使い捨てマスクよりは毛羽立ちを感じました。毛羽立ちがあるということはそれだけマスクのいくつかの層に分かれた繊維が乱れていたり、壊れていたりするということ。ウイルスや花粉をシャットアウトするという本来の機能は弱まっているのだと思います。
肌の弱いトコ子ですが、中性洗剤で洗ったマスク(しっかりとすすいでいます)を半日付けていましたが、特に肌荒れになったりはしませんでした。次の日も再利用マスクを使ってみましたが肌荒れに関しては大丈夫でした。
ウイルスや花粉のシャットアウト機能については新品使い捨てマスクのようにはいきません。が、喉の潤いを保つ、であったり、くしゃみをしたり咳をした時の飛散防止についてはマスクを付けていないよりはマシだとは思いました。
新品マスクの方が、機能面において安心できるのは確かです。早くマスクが店頭に並ぶことを期待します。
収納
乾燥させたマスクは新品マスクを混ざらないように収納しました。我が家ではseria(100均)のストレージボックスを使っています。
まとめ
以上、コストモ番外編でした。使い捨てマスクが市場に戻ってくること、何より新型コロナウイルスの終息を心から、心から願うばかりです。それまでは、自分にできることを一つ一つしていきたいと思います。